ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.36

ページ
8/16

このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.36 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

金沢大学広報誌|アカンサス No.36

書き間違えた」そんなときに使う修正テープ。皆さんも一度は使ったことがあると思います。リハビリの作業療法を専門分野とする柴田克之教授は,説明書を見なくても誰もが同じ持ち方になる,みんなにとって使いやすいユニバーサルデザインの修正テープを株式会社トンボ鉛筆とともに開発しました。開発は既存の修正テープを,柴田教授の専門を生かして,持ち方や使うときの筋活動といった運動学的な評価と,持ちやすさや使いやすさといった主観的な評価の2面から分析。実験・評価・分析を繰り返すうちに,既存の修正テープの多くは上部に滑り止めの突起があり,使用者の多くがここに親指を乗せていることに気付きました。「親指を置いてほしい位置を正確に誘導できれば,誰でも自然と使いやすい持ち方ができるかもしれない」。そこで親指を置いてほしい部分に本体と違う素材を用いて突起を付けたところ,親指に加え,自然と他の4本の指の位置も固定されました。最終モデルは,親指の位置をキーポイントに作製され,運動学的・主観的評価でも良い結果に。完成した修正テープは,開発から発売まで5年の歳月を経て世に送り出されました。柴田教授は現在,車椅子に装着して座面傾斜を調整する器具の開発に取り組んでいます。「人に優しい道具とは何か?」これからも作業療法の視点で人と道具との関係性を分析し,人の助けになる研究に力を尽くします。人に優しい修正テープの開発はふとした気付きから文房具Stat ioner y05アスリートAthlete06「あっ映像から選手の身体各部を座標位置として捉えます意識的・無意識的な視線の動きを記録するアイカメラ装着時の様子

ion.protocol){ window.open("https://get.adobe.com/jp/flashplayer/"); }else{ window.open("http://get.adobe.com/jp/flashplayer/"); } }