ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.36

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金沢大学広報誌|アカンサス No.36

発見! 金沢大学の研究がこんなところにも36 9医薬保健研究域保健学系柴しばた田 克かつゆき之 教授スポーツにおける身体と心を研究で科学する修正テープの持ち方や手・指の関節の角度を測定するため,使用している様子をビデオカメラで撮影。学生も実験に参加し,使用時の持ちやすさや使いやすさを調査しましたオオリンピックでも日本の活躍が目立った体操競技。この競技に焦点を当てた研究を行っているのが,日本体操協会の委員も務める山田哲准教授です。スポーツ番組などでよく見る動作解析ですが,体操競技を解析する研究者は多くありません。学生時代に体操競技経験がある山田准教授は,競技中の感覚を科学的に解明しようと試みています。研究では,選手の競技の様子をビデオで撮影し,その映像から二次元または三次元の身体各部の位置情報を算出。各関節の中心を点として捉え,動く点を追うことで,選手の動作の流れを把握します。さらに分析を進めると,身体各部の加速度や力の出し具合を算出でき,それらをデータ化することで,選手にしか分からない感覚的な部分を力学的・視覚的に説明することができるようになりました。また,スポーツに対して心の面から研究を進めるのは,村山孝之准教授です。心の動きは,実は視線と非常に深い関わりがあります。例えば,射撃でいう的などの標的に対して,運動開始直前に視線が100ミリ秒以上ストップすることをQuietEye(QE)と言います。アイカメラという特殊なカメラで視線を追うと,私たちの視線は,緊張下では標的に向きにくくなり,また,QE 時間が短縮していることが分かります。緊張したときに,ものの見え方がいつもと違うように感じるのはこのためです。視線を標的に向けて止める意識を持てば,緊張の影響が緩和されることがこれまでの研究で分かってきています。村山准教授は,さらに視線の動きにも注目。スポーツが上手な人と下手な人では,情報収集のための視線の動かし方が違うことから,視線の動きを学習する「QEトレーニング」を提唱しています。2人の研究者の共通点は,直接現場へと足を運び研究するところ。これからもスポーツの現場において肌で感じたことを生かし,日々研究に励みます。リ国際基幹教育院GS 教育系村むらやま山 孝たかゆき之 准教授人間社会研究域学校教育系山やまだ田 哲てつ 准教授

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