ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.37
- ページ
- 3/16
このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.37 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.37 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
金沢大学広報誌|アカンサス No.37
特集 大学の社会貢献ってどんなこと?また,教育・研究の成果の還元といった本来の大学の社会貢献活動とは少し違うのですが,最近学生たちが自ら積極的に地域に入り込んで,さまざまなボランティア活動をとおして地域の課題と向き合い,地域の方々から実社会のことを学んでいます。お互いにメリットのある関係になっていて,その活動が多くの人の目にとても良い印象として映っている,ということもあるのかもしれませんね。そのような状況で金沢大学が,特に力を入れている社会貢献の取り組みは何ですか?そうですね,先ほどもお話しした人口の減少について,石川県での若者人口の状況は,10代後半は大学進学などで増加しているのですが,20代になると就職などで県外へ流出している状況です。そこで,この状況の解決をめざし,本学が代表校となって,県内の8大学や全自治体,多くの企業と共に,産学官が連携した地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+ 事業)を平成27年にスタートさせました。若者人口を増加させるため,この事業で何をするのかというと,「学卒者の県内就職率を平成26年度末の36.5%から平成31年度末には46.5%まで上昇させる」ことです。5年で10ポイントの上昇ですか? それはかなりハードルが高そうですね。そうなんです。ですので,目標を達成するには,本学だけが頑張れば良いというものではなく,他大学や自治体,企業も巻き込んで「オールいしかわ体制」で取り組んでいく必要があります。なかなか厳しい目標なのですが,主に3つの取り組みで達成をめざしていこうと考えています。まず1つ目は,石川を知るためのインターネット教材の配信です。地域の歴史や文化,自然,産業をとおして石川県の魅力を伝えることを目的としたJMOOC 教材「いしかわで学ぶ未来可能性」を作成し,本学の学生はもちろん,県内全ての学生が受講できるようインターネットで配信しています。2つ目は,石川県の企業と学生とのインターンシップにおけるマッチングです。年に一度,石川県内の企業が多数参加するインターンシップマッチング交流会「いしかわインターンシップフェス」を開催して,学生の地元定着を図っていきます。そして3つ目は,ベンチャーマインドを持った学生の育成です。石川県を盛り上げ,石川県で起業する,そんな学生を育てようと起業塾「いしかわ未来アカデミー」を開講し,起業家から経営スキルを学ぶ機会を提供します。献ってどんなこと?「夢」と「志」を持って石川に定着することにより,国際的に魅力ある地域を創出できるよう,金沢・加賀・能登といった石川の魅力を深く理解することをめざす科目で,インターネット上で受講できる。本学では全学類必修科目である「地域概論」で教材として使われるとともに,一般の方も学べるようインターネットで公開されている。https://www.fisdom.org/F00000002/※5 JMOOC 教材「いしかわで学ぶ未来可能性」COC+ 事業を行うに当たり,県内8大学と20の自治体(石川県および全市町),18の県内企業・団体等で構成する「いしかわ学生定着推進協議会」を設立し,学生の県内定着に取り組んでいる。※4 オールいしかわ体制石川県(ジョブカフェ石川)といしかわ学生定着推進協議会が,県内企業への学生インターンシップを推進することを目的に毎年開催する予定のイベント。第1回となる今年度は,県内外の学生ら千名以上と,136の企業・団体が参加した。※6 いしかわインターンシップフェス若者の県内定着へ学生と企業をつなぎ県内就職率UP―理事―理事※2プラス※3※4※5※6※7大学が地方公共団体や企業などと協働し,地方における魅力ある就職先の創出・開拓と,その地域が求める人材育成のための教育カリキュラム改革に取り組むことに対し,文部科学省が支援するもの。詳しくはP14へ※3 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+ 事業)37 3