ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.42
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金沢大学広報誌|アカンサス No.42
Research strategy goes金沢大学研究力の飛翔10億分の1メートルの小さな世界。この「ナノ」の世界を舞台に,金沢大学の研究は飛躍的な進展を遂げています。本学が強みを持つ研究分野を集結し,分野融合型研究により生命科学分野および材料科学分野における世界唯一の研究拠点形成に向けて始動しました。また,本学の研究をけん引し続けてきたがん進展制御研究所は創立50周年を迎え,次なる50年に向けて歩み始めています。これらの進展を支えたのは,本学が国際競争力向上のために積み重ねてきた組織的かつ戦略的な研究力強化への取り組みです。卓越した研究分野が着実に成果を挙げ,先進的研究の礎を築くとともに,それらを核とした分野融合型研究の土壌が形成され,金沢大学発の新しい学術領域が創成される局面を迎えています。1967 2007 2010-2011昭和42年平成19年平成22-23年がん研究所設立(現:がん進展制御研究所)戦略的研究推進プログラム創設研究域附属研究センター設立国立大学附置研究所唯一の「がん研究」に特化した研究所として設立され,がんの基礎研究と研究成果の臨床応用に取り組んでいます。平成22年には「がんの転移・薬剤耐性に関わる先導的共同研究拠点」として文部科学省から共同利用・共同研究拠点の認定を受けるなど,先進的ながん研究をリードする研究が行われています。P8「強いところをさらに強く」の方針の下,本学の研究力強化戦略が幕を開けました。世界最先端の原子間力顕微鏡(AFM)技術によるナノバイオロジー研究など,世界的なレベルに成長しうる研究プロジェクトに対して,人材・資金・スペースといった研究資源を重点的に支援する「重点研究プログラム」をはじめ,先端的な研究を促進するプログラムを展開しました。平成22年の理工研究域バイオAFM先端研究センターの設立を皮切りに,本学固有の新たな研究領域を形成する研究拠点として,人間社会研究域,理工研究域,医薬保健研究域の3つの研究域に計6つの研究域附属研究センターを設立。3研究域それぞれの特性を生かした研究が推し進められ,本学の強みとなる研究を特徴付けました。2 42