ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.43

ページ
15/16

このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.43 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

金沢大学広報誌|アカンサス No.43

生薬の紹介もっと知りたい!金沢大学の薬用植物園古来,病気の治療や予防に用いられてきた薬用植物。現代でも,生薬や漢方薬などの原料として,人々の健康に大きな役割を果たしています。今回は,本学角間キャンパスにある薬用植物園を紹介します。貴重な薬草資源の研究に取り組む薬用植物園へようこそ!医薬保健学域薬学類・創薬科学類附属薬用植物園は,全国の薬用植物園の中でも有数の広さを誇ります。園内では,日本での確立した栽培法がなく,生薬としての製品化技術が難しいとされるシャクヤクやトウキ,ジオウなどの薬用植物が栽培されています。分子生薬学研究室の研究者と学生が,栽培方法の研究や技術の確立から国産生薬の開発までを一貫して行っており,その知見や技術は,学生や地域の方々,薬剤師や漢方医をはじめとした医療従事者へ還元されています。漢方薬の原料となる,薬用植物の茎や根に由来する生薬マオウ1麻黄:マオウの茎シャクヤク2芍薬:シャクヤクの根ジオウ3地黄:ジオウの根サンシュユ4山茱萸:サンシュユの果実コウカ5紅花:ベニバナの花オウレン6黄連:オウレンの根茎14825936107キキョウ7桔梗:キキョウの根センキュウ8川?:センキュウの根茎バイモ9貝母:アミガサユリの鱗茎トウキ10当帰:トウキの根薬用植物に関する研究を基に展開する主な活動薬用植物の栽培や国産生薬の開発などから生まれた研究成果を,学内外でのさまざまな教育・社会連携活動につなげています。身近な薬草勉強会毎月1回,座学と薬用植物園での実習を組み合わせた勉強会を開催しています。どなたでも参加できますシャクヤク観察会園内で最も多く栽培されているシャクヤク。約4千株のシャクヤクの色鮮やかな期間限定の一般公開園内の薬用植物に限らず,生活の身近開花に合わせ,毎年5月中旬から下旬にある薬草の特徴や利用法などについに薬用植物園を一般公開しています。て学びます。おとそ作りや漢方茶の試飲園内のハーブを利用して作ったパスタやといった季節を感じる薬草の楽しみ方な数量限定の切り花が販売され,来園者どを織り交ぜた企画もあります。に好評です。耕作放棄地での技術指導出張授業国産生薬の開発に向けて,石川県の志一般の方々を対象とした能登半島の薬賀町や白山市の耕作放棄地においてマ草観察会,科学教育に力を入れる石川オウやトウキなどの薬用植物を栽培してい県内の高等学校での薬草調査実習,本ます。植え付けから収穫に至るまでの生学附属小学校での薬草栽培体験などを産技術を地域の方々に伝授しながら協実施しています。地域の薬草資源を活用働で生産し,地域の活力にもつながる特した授業を通じ,薬草の正しい知識と国産産品としての展開を目指します。生薬の必要性について理解を深めます。薬用植物の奥深さが分かるはず!Medicinal Plant Garden金沢大学医薬保健学域薬学類・創薬科学類附属薬用植物園金沢大学薬用植物園お問い合わせ先:分子生薬学研究室TEL:076-234-4491 E-mail:yakusouen@p.kanazawa-u.ac.jp43 15

ion.protocol){ window.open("https://get.adobe.com/jp/flashplayer/"); }else{ window.open("http://get.adobe.com/jp/flashplayer/"); } }