ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.44
- ページ
- 11/16
このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.44 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.44 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
金沢大学広報誌|アカンサス No.44
数物科学類最先端の数学理論に関する特別講義を実施物質化学類化学に関する日露国際シンポジウムを開催4月17日と18日に,オランダのアイントホーフェン工科大学のマーク・ペレティエ教授による特別講義「勾配流理論入門」を行いました。参加学生は,線形空間とは限らない距離空間において微分を考察する最先端の数学理論に刺激を受けていました。ペレティエ教授は,今年度,リサーチプロフェッサー(招へい型)※として本学の研究にも携わります。ペレティエ教授による特別講義2月27日と28日,大学院自然科学研究科物質化学専攻は,ロシアのカザン連邦大学(KFU)化学専攻と共に,ジョイントシンポジウムを開催しました。両大学からそれぞれ5名の研究者が有機化学や高分子化学,生化学などに関する研究について発表。続いて,角間キャンパス「科学の丘」にある双方の学生合わせて13名によるポスター日露友好の木の前で記念撮影セッションが行われ,活発な議論を交わしました。するKFU参加者ら新NEWS機械工学類社会人大学院生が国際会議で最優秀論文賞を受賞流体科学研究室では,道路トンネル火災の現象解明や防災対策,避難計画に関する研究を行っています。研究室には,海外で実際に消防活動に携わる社会人大学院生も所属。昨年,台湾で開かれた火災科学技術に関するシンポジウムで,火災発生時の排煙方法に関する研究成果を発表し,最優秀論文賞を受賞しました。賞状を手にする学生(左)フロンティア工学類近未来車室空間の快適性に関する産学連携プロジェクトを実施中電子情報通信学類振動発電を用いた遠隔監視システムで地域イノベーションを創出本学とトヨタ紡織株式会社は,産学連携の包括的推進に関する協定を締結し,近未来の自動運転自動車に求められる「車室空間の快適性」を創造するための共同研究を実施しています。フロンティア工学類からも複数の研究室が本プロジェクトに参画しており,シートや空間の快適性に関するテーマについて研究を行っています。空間・空間認識・広々感・錯覚・気流・匂い・温湿度・微粒子空気シート・座り心地・素材・姿勢・触覚・視覚・嗅覚・聴覚人間近未来車室空間の「快適性」文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」の下,振動発電研究室の上野敏幸准教授が開発した「磁歪式振動発電」に基づく事業を石川県と共同で展開しています。地方創生につながるよう,振動発電デバイスを核に動作する無線通信センサーを用いて,工場設備の稼働状況や橋梁の腐食状況を遠隔監視する技術の事業化を目指します。無線通信センサーと振動発電デバイス地球社会基盤学類深海を掘削して地球環境の歴史を解読生命理工学類昆虫の生得的行動を生み出す神経回路の新しい解析技術を確立地球環境進化学研究室は,国際深海科学掘削計画に参加しています。これは,科学掘削専用の船を用いて地球や生命の謎の解明に挑戦する多国間科学研究協力プロジェクトであり,オーストラリア南部沖の第369次科学掘削航たかし海には長谷川卓教授が乗船しました。以来,気候変動に敏感な高緯度域における過去の長谷川教授が乗船した深海掘削船環境変動を探る研究を推進しています。ジョイデス・レゾリューション号昆虫の多様な生得的行動を生み出す神経回路の働きは不明な点が多く残されています。昆虫分子生物学研究室では,モデル昆虫のショウジョウバエを用いて,行動に伴い神経活動が起きた細胞を特異的に可視化し,さらにその神経細胞を光によって活性化させる新しい技術を確立。今後,さまざまな昆虫の生得的行動の解明につながると期待されます。脳の神経回路を可視化した写真(上)と光活性化による交尾行動の再現(下)薬学類・創薬科学類薬学系企業等説明会を開催保健学類多職種連携教育を初めて実施3月9日に薬学類・創薬科学類の学生を対象とした企業説明会を開催しました。会場には計68社の企業説明ブースが設置され,多くの学生が企業担当者の説明に熱心に耳を傾けていました。学生のキャリア教育の一助として,また企業の第一線で活躍する方々の体験談を直接聞く機会として,今後も企業説明会を継続していきます。熱心に説明を聞く学生ら保健学類では,看護学専攻と医学類による多職種連携教育を初めて実施しました。多職種連携を担う人材の育成を目的として,今回は地域アセスメント技術演習に導入。専門を超えた活発な議論が展開されました。本演習に対する学生の理解度は例年以上に深まっており,今後の学習効果が期待されます。地域アセスメント技術演習の様子※極めて顕著な業績を有する研究者として招へいされた教員。4411