ブックタイトル金沢大学広報誌｜アカンサス No.46

概要

金沢大学広報誌｜アカンサス No.46

数物科学類ガンマ線の放射メカニズムを解明物質化学類物質化学専攻フォーラムを開催宇宙物理学研究室では，日米欧の国際プロジェクト「フェルミ衛星」に主導的に参加しています。有元誠助教および米航空宇宙局（NASA）を含む国際共同研究グループは，フェルミ衛星と他の観測装置を用いて，観測史上最も高いエネルギーのガンマ線を放出するガンマ線バーストを捉えることに成功。これまで謎に包まれていたガンマ線の放射メカニズムを明らかにしました。ガンマ線バースト観測イメージ図（cNASA）10月28日，第6回物質化学専攻フォーラムを開催しました。学類生・大学院生・教員の交流や研究活動の活性化を目的に毎年開催しており，今回は教員と博士後期課程の学生による講演が6件ありました。その後，他分野の外国人留学生が参加する理工学際フォーラムとの合同ポスターセッションが実施され，43件の国際色豊かな研究が発表されました。ポスターセッションで研究発表する学生新NEWS機械工学類知的材料システム研究室では，アルミニウムや銅に高濃度の合金元素を添加せず，加工によって微細組織を変えることで高強度を達成する構造用材料の研究をしています。高強度構造用材料は，従来の材料とは異なる機械的性質を示すため，新規導入した高速度カメラと最先端の画像解析手法を組み合わせ，高強度材料の高速変形挙動を解明しています。高速度カメラを用いた高強度材料の不均一変形の解明高速度カメラを用いた力学試験フロンティア工学類外科手術支援用マニピュレーターの開発電子情報通信学類セキュリティ・ミニキャンプin石川を開催人間適応制御研究室ではダイナミックデザイン研究室と共同で，内視鏡手術支援用マニピュレーターへの応用を目指し，磁界の強さで硬さが変わる「可変剛性関節」を開発しています。磁界が加わると固くなるゲル（MRG）を封入することで，電磁石のオン・オフにより自由に硬さを変えられます。現在，MRGを使った可変剛性関節の外観多関節化に向けた研究を進めています。11月29日と30日，大学院自然科学研究科電子情報科学専攻が他大学等と主催したセキュリティ人材育成プログラム「セキュリティ・ミニキャンプin石川2019」が開催されました。初日の一般講座「情報セキュリティ講演会」に約60名，2日目の専門講座に23名が参加し，コンピューターの動作とセキュリティ技術の実践について理解を深めました。地球社会基盤学類MR技術を用いたホログラフィックデザインツールを開発生命理工学類新しい実験室で実習がスタート！都市計画研究室では，MR（複合現実）技術を用いたホログラフィックデザインツールの開発や活用の研究を行っています。現場にホログラフィックディスプレーを設置し，開発した可視化ツール「HoloDesigner」を活用することで，都市計画法や建築基準法に定められた形態規制などを確認しながらデザインすることが可能になります。研究室にてHoloDesignerをテストバイオ工学コースでは，新しく整備された学生用実験室でのバイオ工学基礎実験の実習がスタートしました。同コースに配属された2年生は，この実習でDNA抽出や遺伝子配列解析，遺伝子発現解析などを行います。電気泳動装置や培養装置，遠心分離機などが増設された新しい実験室で，バイオ工学実験の基本的な手法や技術を実践的に習得します。薬学類・創薬科学類ブリスベン・ケアンズ短期留学報告会を開催保健学類検査技術科学専攻で進路セミナーを開催11月12日，ブリスベン・ケアンズ短期留学報告会を開催しました。7月にオーストラリアのブリスベンとケアンズに留学した薬学類・創薬科学類2年生から，現地での医師研修センター見学や語学学校での他国留学生との交流体験などについて発表がありました。報告会では，先輩の体験談に熱心に耳を傾ける1年生の姿が見られました。語学学校サン・パシフィック・カレッジでの卒業式10月19日，検査技術科学専攻3年生を対象に，進路セミナーを開催しました。細胞検査士や胚培養士として，また製薬会社で活躍する卒業生が，仕事の内容や苦労，やりがいなどについて講話。参加した学生らは，臨床検査の技術と知識を学んだ先に多種多様な進路の選択肢があることを知り，自身の将来について考える良い機会となりました。4611