医学類
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
医学類の教育理念は「人間性を重視し,かつ高度で総合的な能力を有する医療人・医学者の育成を図ることにより,世界の医療,健康,福祉に貢献する」であり,下記のとおり,カリキュラム編成方針を定める。
入学初年次には教養教育課程を通じて幅広い教養の習得を行うとともに,早期から医師としてのプロフェッショナリズムを惹起させるため,「医学入門」「早期医療体験Ⅰ・Ⅱ」等の医学の導入的カリキュラムを実施する。さらに,医学的課題の解決に取り組むために必要な科学的理論と方法論を理解し,生涯にわたる自己学習の能力および習慣を身に付けるため,課題探究型プログラム「基礎医学チュートリアル」等のアクティブラーニングによる学習法を取り入れる。
なお,世界的に活躍できる医療者・医学研究者の育成を図るため,夏季研修期間を中心として提供される「国際交流プログラム」や選択臨床実習で海外での実習体験等のカリキュラムも,全学年にわたり,各年次のレベルに合わせて取り入れていく。
2年次以降は,科学的根拠に基づく医療を行なえる能力を身に付けさせるため,基礎医学および臨床医学を関連付けた統合カリキュラムを実践する。同時に,医学研究を担うために適切な基礎となる知識,技能および態度を習得し,科学的探究心を涵養するため,「基礎研究室配属」,「医学研究特設プログラム」等を提供する。
4年次以降は,「基本的臨床手技実習」,「臨床医学チュートリアル」やケーススタディを通して実際の臨床に段階的に関わらせて患者中心の医療および保健活動を実践
できる基盤を構築する。
以上の知識については,主に各科目で課す筆記試験や共用試験CBT注1で,技能については,共用試験OSCE注2で,態度については,早期医療体験(アーリーエクスポージャー)や基本的基礎配属(基礎研究室配属)での観察によって評価する。
共用試験CBT・OSCE合格後,実践的な臨床能力の習得のため,「診療参加型臨床実習」の機会を提供する。また,地域の医療に貢献する医師としての基礎を形成するため「地域医療実習」を用意し,医療行政を理解させる。
臨床における技能の評価は,6年次のPCC-OSCE注3で,知識の評価は,2回の統合臨床試験で,態度の評価は,臨床実習のポートフォリオ評価で行う。
注1:Computer Based Testing
注2:Objective Structured Clinical Examination
注3:Post Clinical Clerkship – Objective Structured Clinical Examination