金沢大学で己を磨く
金沢大学への入学を考えている皆さんには、本学に入学して「己を磨く」ことを期待しています。それはどのようなことか、具体的に説明しましょう。
第一は「人間としての己を磨く!」ことです。各科学の基礎知識・常識を積極的に学び、教養を深め、高い倫理観と、新しいアイディアを創造する力やそれを具現化する実践力など、いわゆる「人間基礎力」を磨いていただきたい。
第二は「専門人としての己を磨く!」ことです。専門の基礎を学びながら、自分の最終的な専門分野・コースを選択し、自ら作る「学びの計画」に沿って、創造力を育み、そして己を鍛えていただきたい。
そして第三に、「グローバル人材としての己を磨く!」ことです。自国の文化を背景に異文化を理解し、受け入れる寛容性と総合的な人間力を鍛えることが大切です。
国際コミュニケーション力、交渉力、そして高度な専門性に裏打ちされた広い視野と創造力、さらに実践力、それらが皆さんの未来を切り拓いてくれます。
皆さんと金沢大学でお会いできるのを楽しみにしています。
金沢大学長
山崎 光悦(やまざき こうえつ)
学域学類制とは?
金沢大学では、学部学科の垣根を超え、異なる学問分野が融合した“学域学類制”を採っています。
学域学類を簡単に言うと、学部学科に比べて、より幅広い学問領域を示すものです。学部学科制だと特定の学問を追究するという縦割り色が強く、学部学科単位の授業に固定され、他の学術分野に興味があっても受講が制限されてしまいますが、学域学類制では“境界領域を含んだ広い分野の学問の履修”が可能です。
「受験時までに学びたいことが漠然としていて決められない!」、「幅広く学びながら自分のやりたいことを見極めたいのに‥」という受験生にはぴったりです。
入学後、まずは学びの基礎を固めつつ、自分が本当にやりたいテーマを探していくことができます。
金沢大学で開催される多彩なイベント!
医学展
毎年金大祭に合わせて開催する医学展では、普段生活していてあまり触れる機会のない「医学の世界」を実際に“体験”して学ぶことができます。正しい知識を深め、他ではできないような経験をし、満足していただけるよう工夫を凝らしたプログラムが満載です。
金沢大学公開講座
公開講座、ミニ講演などを通じて、市民の皆様にさまざまな学びの機会、「知」の空間を提供しています。また、遠隔地配信システムを活用し、珠洲サテライト、小松サテライトでも学びの場を提供しています。
地域活動
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金沢大学地域連携推進センター
金沢大学地域連携推進センターは、大学の有する人的・物的資源を活用し、地域社会との連携を推進しています。金沢大学の地域連携事業では、総合大学にふさわしいグローバルな視点を持ちながら地域の課題解決に取り組んでいます。
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地域の人々の健康を支える医療連携
本学の附属病院は、高度で専門的な医療を提供する特定機能病院として地域医療機関から紹介された患者を受け入れ、治療を行っています。症状の安定後は、かかりつけ医など地域の医療機関に送り出します。本院では、地域の医療機関との窓口として地域医療連携室を設置。患者さんや家族が安心して療養生活を送れるようさまざまなサポートを行っています。
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地域医療の担い手を育てる研修
地域医療教育センターは、主に医学類特別枠の学生を対象に能登里山里海マイスターの公立病院で「地域医療研修in能登」を実施しています。学生は、1泊2日で研修先の病院での診療、当直、患者さん宅に訪問する往診などを見学します。特に往診見学では、大学病院とは異なる接し方で患者さんとの触れ合いを体験することで、患者さんの生活環境も把握して治療にのぞむ姿勢を学び、地域医療の現場への関心を高めています。
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「能登里山里海マイスター」育成プログラム
過疎化が進行する能登半島の活性化を目指し、環境配慮型の農林水産業を志す若い世代を「里山マイスター」として人材育成するプログラムを実施しています。
研究活動
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世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)に採択
WPI(世界トップレベル研究拠点プログラム)は、優秀な人材が集う世界トップレベルの研究拠点を構築し、優れた研究成果や人材を育む「場」の創出、支援を目的として平成19年度から文科省が推進している事業です。平成29年度に、東京大学と金沢大学「ナノ生命科学研究所」が採択されました。
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金沢大学超小型衛星Kanazawa-SAT³1号機を飛ばせ!
金沢大学理工研究域では、平成26年度より超小型衛星(金沢大学衛星)の開発をテーマとした宇宙理工学教育研究事業「金沢大学衛星プロジェクト」を展開しています。そこでは、大学院生に対して最先端の宇宙理工学を重点的に学べるカリキュラムを構築し、手作り人工衛星(超小型衛星)の開発を通じて先端的職業人を育成すると同時に、金沢大学の宇宙理工学研究グループが持つ独自の機器を搭載して、超小型衛星による最先端の宇宙観測・研究の実現を目指しています。
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自動運転技術!道の先にあるものは!?
国内の大学で、初めて市街地で自動運転の研究を金沢大学の菅沼准教授が行いました。センサーを使って走行時に必要な情報を収集する、「センシング」の技術を利用して、開発に取り組んでいます。
世界で輝く人材を目指した金沢大学の特色“KUGS”
Kanazawa University “Global” Standard(金沢大学〈グローバル〉スタンダード)を略したもので、本学在学を通して育成される人材の具体的な姿を明示したものです。
金沢大学では、学生一人ひとりの成長を無理なく促して、人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし、知識基盤社会の中核的なリーダーとなって常に恐れることなく、現場の困難に立ち向かっていくために必要な“能力・体力・人間力”を備えた人材を育成します。