医学類
金沢大学「医学類」は全国の医学部の中でも有数の長い伝統を有し、「医学に対する興味、幅広い教養、豊かな感性と人間性への深い洞察力を持つとともに、コミュニケーション能力を備え、患者中心の全人的医療ができる医師と医学者」を育てることを目標としています。そして、医療、健康、福祉を支える医師や医学者を育成するだけでなく、より良い医療、健康、福祉を創りだす人材を育成します。今後の日本社会を支える全人的な医療の専門家を養成するために、医学教育モデル・コアカリキュラムに対応した教育を行い、医師国家試験合格をめざすだけでなく医学研究の実際や医療現場を体験する実践的な教育内容を充実させています。さらに英語による教育にも力を入れており、外国人教員による英語のクラスだけではなく、英語による医療面接や診察の実習も行っています。
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杉森 遥さん
富山県出身
今の学類ではどのようなことを学んでいますか?
内科・外科・小児科から基礎医学まで医学に関するあらゆる分野を勉強しています。医師になるためにはすべての診療科の知識が必要なので、勉強量は膨大です。
また、病院実習では、実際に患者さんを診療させて頂いたり、オペに入らせて頂いたりと充実した毎日を送っています。就職または進学、どちらを選んでいますか?
就職です。
医師免許を取得してから医療を行っていくためには、まずは卒業後2年間初期臨床研修医として働く必要があります。初期研修を含め働いていく中で、自分の進むべき道を見極め、後々博士課程に進むことも視野に入れています。 -
医薬保健学域 医学類
2015年度卒業久保 赳人さん
勤務先・職種及びお仕事内容をお教えください
富山県立中央病院 医師
現在、富山県立中央病院で初期臨床研修医として働いています。2年間の初期研修を通して内科や外科、救急科など様々な科を、期間を決めてローテートして研修を行います。入院している患者さんの診察をして治療方針を決定したり、外科などでは手術にも参加したりしています。また平日夜間や休日には救急外来にきた方の診察や治療も行います。日々多くのことを経験し、上級医から指導を受けながら学んでいます。現在の職業は、金沢大学で学んだことと、どのような関連がありますか?
金沢大学では6年間のほとんどの期間を医学という専門分野の勉強に費やしました。1-3年生の間は解剖学や生化学などの基礎医学を、4-6年生の間は臨床実習などを通して臨床医学を学びました。普段の仕事では、こうした学んだことをもとに、患者さんの身体の中で起こっていることを推察し、医療を提供しています。そのため学生時代の勉強がそのまま現在の仕事に直結しており、非常に生かされていることを実感しています。
医学類FAQ
- 医学類
- 学類共通
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- Q.金沢大学医学類独自の特徴は?
- A. 金沢大学医学類は、優秀な医師を養成して社会に送り出すのはもちろんのこと、基礎医学研究者および研究を通して明日の医療を開拓する人材(研究医 physician scientist)の育成を、ミッションとしています。生命の基本原理の解明に取り組む“基礎医学研究者”や、病気のメカニズムの解明や新しい治療法を開拓する“研究医”の育成への取り組みとして、独自のメディカルリサーチトレーニング(MRT)プログラムを行っています。このプログラムは、医学類の正式科目と並行して、希望する学生が、授業の空き時間や夕方以降、休暇期間を利用して、各研究室で行われている研究、ゼミナールや論文講読会に参加するものです。また、国内の他大学との交流や海外に行くことにより、意識の高い若手と触れ合うこともできるたいへん有意義なプログラムです。具体的には、国内では全国研究医養成リトリート(全国の医学科の集まり)、関東研究医養成リトリート(北海道大学、東北大学、群馬大学、千葉大学、東京大学、山梨大学、横浜市立大学、順天堂大学と金沢大学)への参加、海外では米国ニューヨーク・プレクラークシップ海外医学研修を行っています。
- Q.医学類の学生生活は忙しいですか?サークル活動などはできますか?
- A. 端的にいうと一に勉強、二に勉強ですが、金沢大学医学類では、サークル活動も活発です。あなたにとってとても大切な人が病気になったと想定してください。60点の診療ではいやでしょう。99点でも不満足と思います。医療では、100点満点がスタンダードです。名医とは、100点にさらにプラスアルファがある人のことをいいます。また、医学は日進月歩であり、医療に携わる者には、生涯学習が求められます。別な観点からいうと、医行為は人体に危害を及ぼしうる行為であり、刑法上からは傷害に、民法上からは権利の侵害にあたります。これが、医行為が医師以外の者に禁じられ、また、診療目的以外には許されない法的な理由です。医学類の学生時代は、このようなパーフェクトな診療と生涯学習の習慣づけを行うための準備期間ということができます。「一に勉強、二に勉強」というのはこのような理由からです。一方で、学生時代には心身の健康を保ち育まなくてはいけません。このためにも、サークル活動は推奨されるところです。
- Q.卒業後の進路はいつどのように決まるのですか?
- A. 卒業し、医師国家試験にパスした後、原則として2年間、研修医として病院で初期臨床研修を受けます。この間に、実地の医療現場を体験し、自分の適性や夢と照らし合わせながら、進路を決めることになります。しかし、研究志向の人はこの限りではありません。卒業後すぐに大学院博士課程に進学したり、海外留学したりすることも可能です。多くの人は初期臨床研修が終わると、希望する診療科を選択することになります。大学の附属病院や厚生労働省認定の臨床研修指定病院において後期研修とも呼ばれる専門研修を続ける人、大学院に進学し博士課程を修習する人、官公庁での医療行政に携わる人(厚生医官、法務医官、WHOなどの国際機関のスタッフなど)さまざまです。ごくまれに、卒業して一般企業に勤める人もいますし、ベンチャービジネスで活躍する人もいます。
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- Q.どのような通学方法がありますか?
- A. 住む場所にもよりますが、多くの学生が、徒歩、自転車、原付あるいはバス(公共交通機関)で通学しています。自動車通学は許可制で、キャンパス内の駐車スペースの都合もあり、特段の事情があると認められる学生を除き、制限されています。
- Q.大学独自の経済的な支援制度はありますか?
- A. 経済支援というよりは学習支援となりますが、「金沢大学学生特別支援制度」があります。この制度は、本学に在籍する学生の学習・研究意欲を向上させるとともに、学生生活において国際交流・社会貢献に対する意欲を引き出すことを目的とした、本学独自の給付型奨学金制度です。
- Q.コース配属はいつどのように決めるのでしょうか?
- A. 人間社会学域や理工学域では主に2年目(学類によって3年生進級時)に、ひとりひとりが自分の志望や適性に合わせて専門領域(コース)を決めます。コース分けのルールは学類によって異なり、上限定員を設ける場合と希望配置の大きく2つのタイプがあります。上限定員を設ける学類は、希望者が特定のコースへ集中した場合は、原則として成績上位者から希望コースへ配属されます。コース決定時に参考とする成績は、入学後の成績をもとに選抜することが多いです。学類・コースごとに異なりますので、入学後に確認してください。また医薬保健学域では、薬学類か創薬科学類かの選択を、3年後期に行います(AO入試入学者除く)。この「経過選択制」によって、基礎基本を学びながら、ゆっくりと、じっくりと、自分のテーマを選んでいくことができます。なお、医薬保健学域の医学類と保健学類では、資格取得の関係から「経過選択制」を採り入れていません。
薬学類・創薬科学類
薬学教育・研究者の養成を主目的とした「薬学類」(6年制)と、創薬研究に携わる多様な人材の養成を主目的とした「創薬科学類」(4年制)を併置しています。薬学とは、くすりと身体の相互作用について様々な角度から探求する総合的な学問であり、その基盤には、化学、物理学、生物学に基礎を置く共通の薬学基礎科目があります。どちらの学類においても、必要な基礎的素養を徹底的に身につけられるように、薬学基礎科目に重点を置いています。これにより、早い段階で薬学という学問の本質を知り、多様な職種について十分な理解を深めることができます。入試を両学類一括で行い、3年次後期から各学類に分かれる経過選択制は、こうした背景のもとで自分の適性を見極めながら、進路や将来の職業をじっくり考えて決められることが大きな利点といえます。
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薬学類
竹内 美沙さん
富山県出身
今の学類ではどのようなことを学んでいますか?
1〜3年次は授業・実験を通して薬学の基礎を学び、4年次より希望する研究室に配属され、研究を行います。5年次には病院・薬局での実習があります。病院実習は学類全員が金沢大学附属病院で実習を行うため、最先端の医療や薬について学ぶことができます。6年次現在は自身の研究に日々取り組むと同時に、年度末に控える薬剤師国家試験の勉強も並行して行っています。金沢大学では対策講座などのサポートを行ってくれるため、安心して国家試験勉強に取り組むことができます。
就職または進学、どちらを選んでいますか?
就職です。
病院に就職する予定なのですが、これは5年次の病院実習・薬局実習を通し、現場で活躍する薬剤師の姿を拝見し、私もいつかこうなりたいと強く思ったからです。また、医療現場に就職することで、最新の薬や医療に携わることができ、様々なことを学ぶことができるのではないかと思い、病院への就職を決めました。 -
創薬科学類
平岩 茉奈美さん
東京都出身
今の学類ではどのようなことを学んでいますか?
1〜3年生では薬学類と一緒に英語や理系科目の基本、薬学系のより専門的な分野を学びます。3年生後半からは、専門科目に加え研究室に所属します。研究室では、2年生後半から始まる実習で得た技術を実際に用いて研究を行います。現在は尊敬できる先生や先輩、学友から「薬学の研究者としての在り方」を学んでいます。
就職または進学、どちらを選んでいますか?
進学です。
研究室に所属すると、自分が研究するテーマが決まります。研究にゴールと言う言葉は無いかもしれませんが、手や頭を動かせば動かすほど、仲間と議論すればするほど、はっとする瞬間が増えます。それがとても楽しくて、もっと自分の発見をしたいと思い、進学を選びました。
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医薬保健学域 薬学類
2014年度卒業松下 俊介さん
勤務先・職種及びお仕事内容をお教えください
厚生労働省 総合職
国家の礎のひとつである社会保障の向上が厚生労働省の重要な任務です。その中で、医療行政や公衆衛生行政を中心に制度の企画立案に携わっています。最初の部署ではAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)とともに医薬品・医療機器の研究開発支援に取り組み、著名な研究者の先生や最先端の研究施設に足を運び、最新の情報を収集して「日本に必要な研究支援は何か」を常に考えながら研究事業の運営に携わりました。現在は2つめの部署で、食品衛生法の改正作業に取り組んでいます。食品用の器具・容器包装の原材料について、欧米で既に導入されている「ポジティブリスト」(使用可能物質を明示して、収載されていない物質の使用を原則禁止する)制度の導入を目指しています。我が国の食の安全のさらなる向上と制度の国際整合性を図り、さらに日本の優れた包装技術の国際競争力強化のため制度設計に取り組んでいます。現在の職業は、金沢大学で学んだことと、どのような関連がありますか?
薬学類では、医薬品のことを詳しく学ぶために基礎から臨床まで6年間で幅広く学びます。とくに、病院・薬局での実務実習は貴重な経験です。医薬品・医療機器の開発支援策を検討する際に、「学術的な価値」だけでなく「臨床現場での価値」という視点も持つことができました。これは、金沢大学の実務実習のカリキュラムが非常に充実しているおかげです。また、食品衛生法の改正作業では、食品包装に使用されるプラスチックの安全性を如何に担保するのか検討する際に、有機化学や分析化学などの知識が役に立っています。金沢大学で非常に多くのことを学び、得られた知識を社会に還元する場として厚生労働省を選択し、日々業務に励んでいます。
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医薬保健学域 創薬科学類
2014年度卒業牟田 恭堯さん
勤務先・職種及びお仕事内容をお教えください
日本たばこ産業株式会社 安全性研究所 研究職
医薬品は病気を治療する反面、副作用という身体に望ましくない作用をもたらすことがあります。そこで医薬品をヒトに投与する前に、細胞や動物を用いてどのような副作用をもたらす懸念があるかを評価しています。ヒトで予期しない副作用が生じてはならないので、慎重に評価を進めることが求められます。そのために日頃から多くの研究者と議論をし、あらゆる視点から考察することを心掛けています。現在の職業は、金沢大学で学んだことと、どのような関連がありますか?
金沢大学には多くの研究室があり、様々な学問に触れた経験は薬を創る上でとても役立ちます。私は副作用を研究していますが、実際は、薬を合成する研究者や薬の効果を検証する研究者など、多くの研究者と協力して開発を進める必要があります。分野の異なる研究者と議論するためには幅広い知識が求められます。金沢大学で学んだことは、研究の様々な場面において役立っていると感じます。
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薬学類・創薬科学類FAQ
- 薬学類・創薬科学類
- 学類共通
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- Q.薬学類と創薬科学類の違いは?
- A. 薬学類では、6年間で必要な単位を取得し卒業した後、薬剤師国家試験受験資格が与えられます。創薬科学類では、創薬研究者を目指して研究活動に専念できる十分な時間と環境が確保されており、卒業後は、ほぼ全員が大学院博士前期(修士)課程に進学し、最先端の研究を行います。本学では、薬学類の学生も、病院・薬局実習期間以外は研究に専念しています。なお、薬学類・創薬科学類を卒業後は毒物劇物取扱責任者、食品衛生管理者などの資格が与えられます。
- Q.薬剤師を目指す人と研究者を目指す人では学ぶ内容はかなり違いますか?
- A. 本学では一般入試での入学者は経過選択型の方式をとっており、3年前期まで共通カリキュラムで基礎薬学を学びます。3年後期からは薬学類・創薬科学類に分かれて、それぞれの専門科目を履修します。薬学類では医療薬学関連の専門科目を受講するとともに、調剤、医薬品の管理、患者接遇などのトレーニングを受けます。創薬科学類では複数の研究室をローテーションして研究の最前線を体験します。
- Q.3年後期から薬学類と創薬科学類に分かれるそうですが、どのようにして分けられるのですか?<共通>
- A. 本人の意向・成績・適性により決定されます。一般入試による定員は薬学類32名、創薬科学類32名です。なお、AO入試では学類ごとに定員が決まっており(薬学類3名、創薬科学類6名)、1年次から薬学類または創薬科学類に所属します。また、理系一括入試での入学者は、2年次から創薬科学類に所属します。
- Q.ラボローテーションとは何ですか?<創薬学類>
- A. 創薬科学類3年後期に、自分がどの薬学分野に向いているかを判断するため、複数の研究室で短期の研究体験を行うことをラボローテーションといいます。その後は1つの研究室に所属し、研究活動に専念できる十分な時間と環境が与えられます。
- Q.薬剤師国家試験にはどのくらい合格していますか?<薬学類>
- A. 本学の薬剤師国家試験合格率は5年以上にわたり90%以上を維持しており、全国でもトップクラスです。平成29年度の試験では、新卒者全員が合格しました!
- Q.AO入試はどのような入試ですか?
- A. 本学大学院で博士(後期)課程までの一貫教育を受け、学位(博士)を取得し、リーダーとしての薬学教育者・創薬研究者を目指す人が対象です。薬学類と創薬科学類に分けて募集し、選抜は提出された調査書等や大学入試センター試験の得点による第1次選考と、小論文と面接による第2次選考により行います。また、AO入試と一般入試の両方への出願が可能です。
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- Q.どのような通学方法がありますか?
- A. 住む場所にもよりますが、多くの学生が、徒歩、自転車、原付あるいはバス(公共交通機関)で通学しています。自動車通学は許可制で、キャンパス内の駐車スペースの都合もあり、特段の事情があると認められる学生を除き、制限されています。
- Q.大学独自の経済的な支援制度はありますか?
- A. 経済支援というよりは学習支援となりますが、「金沢大学学生特別支援制度」があります。この制度は、本学に在籍する学生の学習・研究意欲を向上させるとともに、学生生活において国際交流・社会貢献に対する意欲を引き出すことを目的とした、本学独自の給付型奨学金制度です。
- Q.コース配属はいつどのように決めるのでしょうか?
- A. 人間社会学域や理工学域では主に2年目(学類によって3年生進級時)に、ひとりひとりが自分の志望や適性に合わせて専門領域(コース)を決めます。コース分けのルールは学類によって異なり、上限定員を設ける場合と希望配置の大きく2つのタイプがあります。上限定員を設ける学類は、希望者が特定のコースへ集中した場合は、原則として成績上位者から希望コースへ配属されます。コース決定時に参考とする成績は、入学後の成績をもとに選抜することが多いです。学類・コースごとに異なりますので、入学後に確認してください。また医薬保健学域では、薬学類か創薬科学類かの選択を、3年後期に行います(AO入試入学者除く)。この「経過選択制」によって、基礎基本を学びながら、ゆっくりと、じっくりと、自分のテーマを選んでいくことができます。なお、医薬保健学域の医学類と保健学類では、資格取得の関係から「経過選択制」を採り入れていません。
保健学類
保健学は、人間としての尊厳を維持し、健康で幸福な生活の実現に貢献することをめざす学問です。「保健学類」では保健学の基礎技術・知識を学び究めるとともに、人類の保健・医療・福祉の発展に寄与する「保健学のプロ」(卒業時に国家試験受験資格を取得)を育成します。全国でも恵まれた5専攻から成る「保健学類」は、看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻、理学療法学専攻、 作業療法学専攻があります。さらに「医学類」や「薬学類」と同一学域にあり、将来医療に関わる学生同士、勉学・学生生活の面での共学、協働、連携が可能になっています。医療の基礎を究め、さらに保健・医療・福祉を広く学び人間性豊かな医療人として成長していくのに最適な環境を提供しています。
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看護学専攻
野中 春輝さん
愛知県出身
今の学類ではどのようなことを学んでいますか?
人体の仕組みや疾患、看護技術、知識などについて学び、多様な健康レベルの患者を理解することで、患者が何を求めているのか、患者に対して私たちは何をしてあげることができるのか、考える力と実践力をつけていくことを主に学んでいます。
就職または進学、どちらを選んでいますか?
就職です。
現時点では今まで習ってきたことを基盤にし、まず5年間実務研修を積み、専門看護師や認定看護師を目指してより深く患者さんと関わっていきたいと思っているからです。大学院を出て管理職になるよりも、現場で多くの患者と関わり、患者はもちろん私自身も様々な面で患者と一緒に向上していきたいと考えています。 -
医薬保健学域 保健学類
2016年度卒業山本 香織さん
勤務先・職種及びお仕事内容をお教えください
金沢大学附属病院 看護師
外科病棟で勤務し、主に手術前後患者さんの看護をしています。手術に対する不安を持つ方にはお話を聞き、十分に手術の説明や準備を行うことで不安の軽減を図ります。手術後の患者さんには全身の観察をこまめに行い、異常な所がないか確認しています。患者さんの個性、特徴を捉えながら対応や言葉を選び、より深く関われるように考えながら看護を行っています。現在の職業は、金沢大学で学んだことと、どのような関連がありますか?
看護師を目指して、保健学類の看護学専攻に入学し、基礎学習や研究を通して4年間看護学を勉強してきました。現在は学生の時から興味を持っていた外科領域で看護師として働くことができています。大学に入学した当初は大きく「看護」という範囲で興味を持っていましたが、臨地実習や学習を通して自分のやりたいことが見えてきたことで、現在の職業、職場に繋がっていると思います。
保健学類FAQ
- 保健学類
- 学類共通
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- Q.保健学類の魅力や、求めている人材について教えてください。
- A. <金沢大学保健学類の 3 大魅力!>1.金沢大学保健学類は伝統があります。前身の医療技術短期大学部は国立大学の学部として、全国で3番目にスタートしました。その後、学科増設、4年制大学へと改組し、看護学・放射線技術科学・検査技術科学・理学療法学・作業療法学の5専攻をもつ金沢大学保健学類となりました。5つの専攻を持つ大学は現在でも4つしかなく、その中でも1番最初の設立です。そして、日本国内および海外で活躍する優秀な卒業生が、その伝統をしっかり支え続けています。また現在では、卒業後の進路選択の1つになる大学院も完備されています。2.実習施設が充実しています。最新の医療を学ぶ大学病院から、高齢社会に対応する人の健康の回復、能力の発達、尊厳の回復等を学ぶ施設まで幅広く充実した施設を完備し、専門性の高いスタッフが教員と共に実習を支援します。実習を通してチーム医療の基礎を身につけることができます。3.学生のサポート体制がしっかりしています。複数教員による担任制度をとり、学生と教員が相談しやすい環境を整えています。また、保護者による後援会(つるま後援会)の支援も手厚く、教職員とご家族が顔の見えるつながりを持って学生の就学支援を行っています。<求めている人材>1.健康、人体の構造と機能、尊厳、生活および環境に関心を持っている人2.医療を通して誰かの、そして社会の役に立ちたいと思っている人3.新しい技術や知識を創り出し、リーダーとして活躍したい夢を持つ人
- Q.臨床実習について教えてください。
- A. 実践的な専門知識および技術を習得するため、5専攻それぞれにおいて、隣接する大学病院をはじめ、地域の病院・施設で段階的に実習が行われていきます。実習とは、大学の講義、演習等で学んだことを、実際にベッドサイドで患者さんに行ったり、臨床の医療機器を用いて技を習得したりすることです。病気や障害をもつ人に寄り添いながら、考え、実践し、ふりかえりをしていきますが、悩みもたくさん出てきます。しかし、悩み考えながら人間的に大きく成長していく姿があります。
具体的には、1、2年次で病院見学等を行い、医療の道を志す意識を高め、概要をつかみます。3年次になると看護学専攻は、1年間を通してほぼ毎日、様々な科で本格的な実習を行います。理学療法学専攻や作業療法学専攻でも、患者さんに対面しての実習が始まります。4年次になると、看護学専攻では保健センターや在宅訪問など、実習の場が広がり、放射線技術科学専攻と検査技術科学専攻では、週の大半が大学病院での臨床実習です。また、理学療法学専攻、作業療法学専攻でも、総合的な実習が行われます。 - Q.角間キャンパスと鶴間キャンパスが離れていて、問題はありませんか。
- A. 基本的に問題は有りません。授業の間にキャンパス間の移動をしなくて良いように、必修科目の時間割が配慮されています。サークル活動等で移動する場合も、バスまたは自転車で20分ほどの距離です。
1年次では角間キャンパスで多くの授業を受け、2年次以降では、鶴間キャンパスでの授業が増えてきます。そこで、1、2年の間は角間キャンパスの近くで生活し、3、4年では鶴間キャンパスの近くに引っ越す学生もいます。一方で、両キャンパスの中間地点辺りには、スーパーマーケットやホームセンター、飲食店などが多く、学生用アパートも多数存在するので、多くの学生が4年間を通じて居住しています。この地域から市街地までは、バスで20分程度です。特に鶴間キャンパスは兼六園や美術館などの文化施設まで、徒歩圏内という大変良い環境で、この近辺に居住する学生も多くいます。
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- Q.どのような通学方法がありますか?
- A. 住む場所にもよりますが、多くの学生が、徒歩、自転車、原付あるいはバス(公共交通機関)で通学しています。自動車通学は許可制で、キャンパス内の駐車スペースの都合もあり、特段の事情があると認められる学生を除き、制限されています。
- Q.大学独自の経済的な支援制度はありますか?
- A. 経済支援というよりは学習支援となりますが、「金沢大学学生特別支援制度」があります。この制度は、本学に在籍する学生の学習・研究意欲を向上させるとともに、学生生活において国際交流・社会貢献に対する意欲を引き出すことを目的とした、本学独自の給付型奨学金制度です。
- Q.コース配属はいつどのように決めるのでしょうか?
- A. 人間社会学域や理工学域では主に2年目(学類によって3年生進級時)に、ひとりひとりが自分の志望や適性に合わせて専門領域(コース)を決めます。コース分けのルールは学類によって異なり、上限定員を設ける場合と希望配置の大きく2つのタイプがあります。上限定員を設ける学類は、希望者が特定のコースへ集中した場合は、原則として成績上位者から希望コースへ配属されます。コース決定時に参考とする成績は、入学後の成績をもとに選抜することが多いです。学類・コースごとに異なりますので、入学後に確認してください。また医薬保健学域では、薬学類か創薬科学類かの選択を、3年後期に行います(AO入試入学者除く)。この「経過選択制」によって、基礎基本を学びながら、ゆっくりと、じっくりと、自分のテーマを選んでいくことができます。なお、医薬保健学域の医学類と保健学類では、資格取得の関係から「経過選択制」を採り入れていません。
大学で取得できる資格
医薬保健学域(全学類)で取得できる資格
資格の分類・名称 | 備考 |
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社会教育主事 | |
学校図書館司書教諭 | |
学芸員 | 主要な科目は人文学類のフィールド文化コースで開講されます。 |
日本語教育副専攻 | 他学類でも[学域内副専攻]日本語教育副専攻を取れば、取得できます。 |
医学類で取得できる資格
資格の分類・名称 | 備考 |
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医師国家試験受験資格 | 卒業要件 |
薬学類・創薬科学類で取得できる資格
資格の分類・名称 | 備考 |
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薬剤師国家試験受験資格 | 卒業要件(薬学類) |
毒物劇物取扱責任者 | 薬学類・創薬科学類 |
医薬部外品、化粧品又は医療機器の総括製造販売責任者及び責任技術者 | 薬学類・創薬科学類 |
食品衛生管理者 | 薬学類・創薬科学類 |
保健学類で取得できる資格
資格の分類・名称 | 備考 |
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看護師国家試験受験資格 | 卒業要件(看護学専攻) |
保健師国家試験受験資格 | 選択制(看護学専攻) |
診療放射線技師国家試験受験資格 | 卒業要件(放射線技術科学専攻) |
臨床検査技師国家試験受験資格 | 卒業要件(検査技術科学専攻) |
理学療法士国家試験受験資格 | 卒業要件(理学療法学専攻) |
作業療法士国家試験受験資格 | 卒業要件(作業療法学専攻) |