私は3年生後期の約半年間，北京語言大学に留学しました。留学を決めたきっかけは，大学に入って学び始めた中国語に大変魅力を感じ，実際に現地に赴いて中国語を学びたいと思ったことです。多くの先輩たちも留学を経験されていて，留学の制度がきちんと整っていたため，留学を決意しました。現地に渡ってからは，日本とは違う風景，言葉，人の様子などに馴染むことができず，最初は不安と隣り合わせで過ごしました。しかし，１ヶ月もしないうちに生活には慣れることができました。

北京語言大学は「五道口」という地区にあります。五道口周辺には語言大学の他にもたくさん大学があり，学生の多い活気のある街でした。大学の構内や付近には飲食店やスーパー，コンビニ，ファッションセンターなどがあり，生活に不自由することはありません。毎日の食事は基本的に外食で，学校内にある食堂では豊富なバリエーションの中華料理を食べることができます。一食300円程度あれば満足に食べることができました。また，大学近くには日本料理店，韓国料理店，ファーストフード店もあります。食堂のごはんに飽きた時は友人と自炊することもありました。

交通は，北京市内では地下鉄もバスも同じプリペイド式の交通カードを使用します。（大変便利なので到着後すぐ購入するとよいです）ちなみに，地下鉄はどこへ行っても片道2元（30〜40円）で，授業のない午後は少し遠くまで出かけてみたり，北京市内各地を巡ることができました。大学構内には各種交通チケットを予約できる場所があり，列車などの予約もパスポートがあれば簡単に手続きができました。

授業は月曜から金曜まで毎日あります。1日4コマで，前半2コマ，後半2コマで1教科ずつ受けます。授業は午前中のみで，午後からは自由時間でした。私の場合は，前半2コマは「口語（スピーキング）」「聴力（リスニング）」「読解」の授業が毎日ローテーションであり，後半2コマは「総合」の授業でした。「総合」の授業ではテキスト本文に沿って，聞き取り，読解，作文など多角的に中国語を学びました。それぞれの授業で課題が出されるため，午後からの時間は毎日課題や予習・復習に充てました。テストは，「総合」の授業が一番多く，単元ごとのテスト，中間テスト，期末テストがありました。テストも重要ですが，成績には授業への参加度も大きく関わるため，毎日の授業にしっかり参加することが大切です。また，私は語言大学近くにある北京科学技術大学の日本語専攻の学生と相互学習をしていました。毎週カフェでおしゃべりしたり，授業で分からなかった部分を聞いたりして，お互いにそれぞれの言語の理解を深めることができました。相互学習はおすすめです！

私にとって半年間の留学は長いようでとても短かったです。
私が留学を考えた当初，本当は１年間の留学を希望していたのですが，家族の意見に左右され腹を括れずにいました。半年間という条件で親の許可を得ることができましたが，今思えば，やはり１年間留学しておけばよかったなと思います。半年間では，やっと中国語にも慣れてきて「いよいよこれから！」という時期に帰国になってしまいました。もっとたくさんの中国人の友達をつくってもっとたくさんの中国語に触れていれば・・・と少し後悔する思いもあります。しかし，留学は自分にとって大きな経験になりました。これから留学する皆さんには，後悔しないように全力で留学に取り組んで欲しいです！

 

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（掲載日：2015年3月17日）