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日本人学生 × 金沢大SGU

人間としての自己を磨き,専門人としての自己を磨き,
グローバル社会で活躍する「金沢大学ブランド」の人材へ。

*トビタテ!留学 JAPAN 日本代表プログラム(アメリカ合衆国)*
自然科学研究科(博士前期課程)機械科学専攻

川西 発之 さん

研修を通した総評を一言でまとめると「衝撃を受けた」である。言い換えるとするなら、「危機を感じた」だろうか。日本国内にずっと居続けていたら絶対に気付かなかったであろうことを知ることができ、それは今後の人生の選択肢に確実に影響を与えるだろう。それらの内容を3つのグループ、 (1)言語、(2)仕事、(3)挑戦に分けて詳しく述べる。

(1)言語

まず研修地に到着して最初に衝撃を受けたのは、英語が全く聞き取れなかったことである。日本にいたときは周りの学生と比べて英語は得意だと自負していたが、実際に現地に到着してインターンシップが始まると、同僚が言っていることを全く聞き取ることできなかった。先方の言わんとしてることをなんとか理解できたとしても、今度はこちらの言いたいことが口から出てこない。 もっと英語を勉強しなければ……これが最初の衝撃、そして危機と感じたことである。そんな状態でもなんとか仕事ができたのは、幸いにもプログラミング“言語”を読んで書くことができたからであり,海外でも仕事をこなすことができたという事実は自分にある種の自信を与えてくれた。

(2)仕事

インターンシップ中に行っていた仕事は自社Webサイトの保守運営であり、いわゆるサーバーやデータベースに関するプログラミングをひたすら書くという仕事内容だった。途中から同じくインターン生としてポルトガル人が、新卒社員としてセルビア人の同年代の仲間が同じ部署に入ってきて、アメリカ・日本・ポルトガル・セルビアという多国籍な状況で働くことになり、日本国内の企業ではあり得ない環境を経験できた。そのような中でもスムーズに仕事ができたのは、「英語」と「プログラミング」という二大世界共通言語をお互いが話せて書けたからであり、身を以ってこれら二大言語の重要性を益々感じるようになった。

(3)挑戦

留学中に起きた職場近くでのテロ事件が私の意識を変えた。「明日死ぬかもしれない、このままではいけない」と自分を奮い立たせ、もっとより多くのことに挑戦しようと意識が変わった。この経験を境に、より一層時間を大切な資源とみなし、残りの人生(=時間)で一つでも多くのことへ挑戦すると意識を変えた。五体満足で健康に生きているだけでも十分恵まれた条件な訳で、そうでない人達の代わりにも、何かを成し遂げなければいけない。私たちには挑戦する時間が与えられている。

(掲載日:2019年10月17日)

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